肩こりは肩だけ揉めばよいのか?|整体で確認したい首・肩甲骨・姿勢のつながり

肩こりでお悩みの方の中には、

「とにかく肩を揉んでほしい」
「肩が重くてつらい」
「首から肩にかけて常に張っている」
「肩甲骨の内側がつらい」

と感じている方が多くいらっしゃいます。

もちろん、肩そのものに負担がかかっている場合もあります。
そのため、肩まわりを施術すること自体が悪いわけではありません。

ただし、慢性的な肩こりの場合、肩だけを見ていても戻りやすいことがあります。

当院では、肩こりだから肩だけを揉むというよりも、首・肩甲骨・胸郭・腕・姿勢・骨盤や下半身の状態も確認しながら、なぜ肩に負担が集まっているのかを考えて施術を行います。

肩こりで多いお悩み

肩こりといっても、感じ方は人によって違います。

当院でよくお聞きするのは、次のようなお悩みです。

  • 首から肩にかけてつらい
  • 肩の上が重い
  • 肩甲骨の内側がつらい
  • 頭痛や眼精疲労もある
  • 腕までだるい
  • 常に張っている感じがある
  • ひどい時は吐き気を感じることがある

特に多いのは、首から肩にかけてのつらさです。
次に、肩の上の重さ、肩甲骨の内側のつらさ、頭痛や眼精疲労を伴うケースが続きます。

このような状態では、肩だけでなく、首や肩甲骨まわり、胸郭、腕の使い方なども関係している場合があります。

肩そのものに負担が出ている場合もあります

肩こりというと、肩の筋肉が硬くなっている状態をイメージされる方が多いと思います。

実際に、肩の上や首の付け根、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなっている方は多いです。

そのため、肩まわりを施術することは必要です。

ただ、ここで大切なのは、肩がつらいからといって、肩だけが原因とは限らないということです。

肩に負担が集まっている背景には、

  • 首の動きにくさ
  • 肩甲骨の動きにくさ
  • 胸郭の硬さ
  • 腕や前腕の使いすぎ
  • 姿勢の崩れ
  • 骨盤や下半身の動きにくさ
  • 食いしばりや歯ぎしり

などが関係している場合があります。

肩を施術して楽になることもありますが、負担が集まりやすい状態が残っていると、また同じ場所がつらくなりやすいことがあります。

肩こりは肩だけが原因とは限りません

慢性的な肩こりの方では、肩以外の場所も確認することが大切です。

例えば、首の動きが硬い方は、首から肩にかけて負担がかかりやすくなります。

肩甲骨の動きが悪い方は、肩まわりの筋肉が常に働きやすくなることがあります。

胸郭が硬い方は、呼吸が浅くなったり、背中や肩甲骨まわりの動きが出にくくなったりすることがあります。

また、デスクワークやスマホ操作が多い方では、腕や前腕の緊張が強くなっていることもあります。
腕や手を長時間使うことで、肩や首に負担がかかりやすくなる場合があります。

そのため当院では、肩だけでなく、首・肩甲骨・胸郭・腕なども確認します。

骨盤や下半身の状態も確認します

肩こりで来院された方に対して、骨盤や下半身の状態も確認するとお伝えすると、少し意外に感じられる方もいます。

「肩こりなのに、なぜ下半身を見るのですか?」

と思われる方もいるかもしれません。

これは、足や骨盤が肩こりの原因だと決めつけているわけではありません。

身体全体の動きや姿勢を確認した時に、下半身の硬さや骨盤まわりの動きにくさが、上半身の負担に関係している場合があるためです。

例えば、身体を横に倒す動きがしにくい方で、肩や首だけではなく、骨盤まわりや体幹の筋肉を確認すると、動きやすさが変わることがあります。

また、肩甲骨まわりに重だるさがある方でも、肩甲骨だけでなく、下半身の外側の硬さを確認することで、肩まわりの動きが変わることがあります。

このような変化がある場合、肩だけに刺激を入れるよりも、身体全体の負担のかかり方を見た方がよいと考えています。

食いしばり・眼精疲労・頭痛も確認します

肩こりの方の中には、食いしばりや歯ぎしりがある方もいます。

食いしばりが強い方は、あご周りだけでなく、首や肩にも力が入りやすくなることがあります。

また、眼精疲労がある方では、目の疲れに伴って首や肩まわりの緊張が強く感じられる場合もあります。

頭痛を伴う肩こりの方もいます。

もちろん、頭痛や吐き気があるからといって、すべてが肩こりや首こりから来ているとは言えません。
そのため、症状の出方や強さ、いつから起きているのか、どのような時に悪化するのかを確認しながら判断することが大切です。

当院では、肩こりの方でも、必要に応じてあご周りの緊張、首の状態、目の疲れ、生活習慣なども確認します。

当院で肩こりの方に確認していること

 

当院では、肩こりの方に対して、いきなり肩だけを揉むのではなく、まず状態を確認します。

主に確認しているのは、次のような内容です。

  • いつからつらいのか
  • どこが一番つらいのか
  • 首から肩にかけてなのか
  • 肩甲骨の内側もつらいのか
  • 頭痛や眼精疲労があるのか
  • 腕のだるさやしびれ感があるのか
  • デスクワークやスマホ操作が多いのか
  • 運転時間が長いのか
  • 育児、家事、介護、立ち仕事などの負担があるのか
  • 睡眠不足や寒暖差、エアコンの影響があるのか

そのうえで、姿勢や動きも確認します。

例えば、

  • 首の動き
  • 肩の動き
  • 肩甲骨の動き
  • 胸郭の動き
  • 腕や前腕の硬さ
  • 骨盤や下半身の状態
  • 呼吸のしやすさ

などを見ていきます。

肩こりといっても、全員に同じ施術をするわけではありません。
その方の状態に合わせて、必要な場所を確認しながら施術を行います。

当院でカウンセリングや姿勢確認、動作確認を行ってから施術に入る理由については、関連記事「整体でいきなり施術しない理由」でも詳しく解説しています。

肩を揉むことが悪いわけではありません

ここで誤解していただきたくないのは、肩を揉むことが悪いという意味ではないということです。

肩がつらい方にとって、肩まわりを施術することは大切です。

ただし、慢性的な肩こりや、何度も戻ってしまう肩こりの場合は、肩だけではなく、なぜ肩に負担が集まっているのかを確認することも大切です。

強く押せば良い、長く揉めば良い、肩だけ集中的に揉めば良い、という考え方ではなく、身体の反応を確認しながら必要な刺激量で施術を行います。

強い刺激が合う方もいれば、強すぎる刺激で身体が緊張してしまう方もいます。

そのため当院では、我慢して受けるような強すぎる施術ではなく、身体が受け入れやすい範囲で変化を確認しながら進めていきます。

強い刺激に対する当院の考え方については、関連記事「強い施術が合う人・合わない人」でも詳しくまとめています。強く押すこと自体を否定しているわけではありませんが、身体の状態や反応に合わせた刺激量が大切だと考えています。

デスクワークの肩こりで確認したいこと

 

デスクワークが多い方は、首から肩にかけてつらさを感じやすい傾向があります。

長時間同じ姿勢が続くと、頭が前に出やすくなったり、背中が丸くなったり、肩甲骨まわりが動きにくくなったりします。

また、キーボードやマウス操作が多い方では、腕や前腕の緊張が強くなっていることもあります。

このような場合、肩だけを施術しても、仕事中の姿勢や腕の使い方が変わらなければ、また肩に負担が集まりやすくなります。

そのため、施術だけでなく、普段の姿勢や作業環境、休憩の取り方、簡単なセルフケアも大切になります。

当院では、無理に難しいセルフケアをお願いするのではなく、続けやすい方法をご提案するようにしています。

初回時に、痛みの出方や生活姿勢、過去のケガや病院での診断などを伝えていただくと、身体の状態を確認しやすくなります。詳しくは、関連記事「整体を受ける前に伝えてほしいこと」も参考にしてください。

医療機関の確認をおすすめする場合

肩こりや首こりのように感じていても、整体ではなく医療機関の確認を優先した方がよい場合があります。

例えば、次のような症状がある場合です。

  • 強いしびれがある
  • 腕や手に力が入りにくい
  • 急な激しい痛みがある
  • 今までにない強い頭痛がある
  • 吐く回数が多い
  • ろれつが回らない
  • 片側の手足に急なしびれや脱力がある
  • 胸の痛みや息苦しさがある
  • 冷や汗や強い吐き気を伴う

このような症状がある場合は、肩こりとして自己判断せず、まずは医療機関へご相談ください。

当院でも、状態によっては施術より先に病院での確認をおすすめすることがあります。

安全に施術を行うためにも、気になる症状がある場合は、カウンセリング時に遠慮なくお伝えください。

まとめ|肩を揉むかどうかより、なぜ肩に負担が集まるかを確認します

肩こりは、肩そのものに負担が出ている場合もあります。

そのため、肩まわりの施術が必要なこともあります。

ただし、慢性的な肩こりや、何度も戻ってしまう肩こりでは、肩だけが原因とは限りません。

首、肩甲骨、胸郭、腕、姿勢、骨盤、下半身、食いしばり、生活習慣など、さまざまな要素が関係している場合があります。

当院では、肩こりだから肩だけを揉むのではなく、なぜ肩に負担が集まっているのかを確認しながら施術を行います。

つらい場所も大切にしながら、身体全体の状態を見て、無理の少ない施術を心がけています。

慢性的な肩こり、首から肩にかけてのつらさ、肩甲骨まわりの重だるさでお悩みの方は、一度ご相談ください。